日本財団 図書館


 

のです。いまのレベルでいけば1週間といったところがいいのではないでしょうか。
ただ、実績を出しておられるところでは、従来からやってきた期間が一番いいと言うと思いますが、工夫は必要ですよね。糖尿病にかかるような世代が40代、50代でぐーんと上がってきますから、その世代の人たちは、男性にしても女性にしても社会生活がありますから皆忙しいわけです。それが損なわれるような対応は工夫されなければならないと思います。要するに、治療中断が起こるというのは、外来での待ち時間が長いといったことも治療中断に結びついているわけです。治療中断をなくすためにはどうしたらいいかというのは、待たせないで診療してあげれば中断はなくなるのです。病院に行って2〜3時間待たされるというのは、それが1ヵ月に一度にしても、その人にとっては生活の質を悪くさせる要素ですから、そういうシステムをまず医療側が変えなければならないということも大事ですね。
それから入院に関しても同じです。なぜ2週間、あるいは1ヵ月という拘束が必要なのか。目的とするところに従っていろいろな対応はあるわけで、壮年期の人たちに、どうすれば将来のことを考えた相対的な費用効果が出るかということを視点に置けば、その人たちの理解レベルも考慮して、将来に向けて何をきちんとコントロールしてもらえばいいのか要点を絞り、そのことをよく理解されて、技術が習得できてそれを実践できる態勢をその人に差し上げればいいわけです。そうすると、それに必要な期間にはおのずから解答はあると思います。いまそういう人たちにどうしても覚えていただかなければならない知識・技術を習得してもらう最小限の期間設定ということになれば、1週間というのはひとつの単位ではないかと思います。
では時間になりましたので、このへんで私の話は終わります。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION